見落としていた腰痛の原因!上殿皮神経ってなに?

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今日の治療後、先輩が『上殿皮神経を触ってくれ』といきなり。

 

恥ずかしながら今まで臨床をしていて上殿皮神経をターゲットに治療をしたことないですし、どこにあるかもわからない。

 

先輩に教わりながら、そして自分で調べた上殿皮神経について今日はまとめます。

 

上殿皮神経ってなに?

 

 

上殿皮神経は英語で言うとsuperior cluneal nerve(以下SCN)です。

 

 

Th11-L5(L4という論文もあり)の後根神経から構成され、腰背部を下外側へ走行し、腸骨稜の近くで胸腰筋膜を貫通する感覚神経です。

 

 

上殿皮神経は平均4-6本( 3本という論文もあり)あり、内側枝は正中から3-4cm、中間枝は正中から7-8cmの部分で触診できます。

 

 

腸骨稜から殿部の上方を支配する神経です。

 

 

筋膜を貫通…..この時点でなんか悪さをしそうですよね。

 

 

上殿皮神経障害の疫学

 

 

腰痛、下肢痛、下肢のしびれを有する患者の2〜13%(諸説あり)が上殿皮神経が原因であると言われています。

 

 

他の論文では坐骨神経がない腰痛患者の約1.6%が上殿皮神経が原因であると報告しているものもあります。

 

 

上殿皮神経障害は片側だけの障害とは限らず、両側にも症状が出現するという報告もあります。

 

 

上殿皮神経障害の症状

 

先ほど述べたように上殿皮神経は腸骨稜から殿部の上方を支配する神経です。

 

 

上殿皮神経が障害されると腸骨稜から殿部の上方の痛みが出現します!そして同部位に圧痛も出現します。

 

 

圧痛は内側枝と中間枝に多く、障害されることが多いようです。

 

 

下肢痛も生じることが多いので、腰部脊柱管狭窄との鑑別が必要です。

 

 

 

体幹伸展での誘発、軽減が鑑別の鍵になりそうです!

 

上殿皮神経障害の特徴

 

腰椎の前彎が減少している症例が多い、つまり上殿皮神経が伸張されるアライメントが多いようです。

 

 

所謂猫背のような姿勢では胸腰筋膜も伸張され、胸腰筋膜を貫通する上殿皮神経も絞扼される可能性がでてきますね。

 

 

腸骨稜から殿部上方にかけて痛みを訴える患者で、生理的な腰椎前弯が消失しているような症例では上殿皮神経の可能性を考えて評価していく必要があるかもしれません。

 

 

体幹屈曲で症状誘発、体幹伸展で症状軽減が図れればより上殿皮神経障害の可能性が高まり、触診で圧痛も確認できればより上殿皮神経障害の可能性が高まりそうですね。

 

 

神経の問題であれば、症状の境界域で頸部の屈曲や伸展で誘発・軽減テストが行えるのかな?

 

 

ここは実際の症例を見たときに評価として行ってみたいと思います。

 

 

上殿皮神経障害の治療・理学療法

 

 

上殿皮神経は胸腰筋膜を貫通しているので、胸腰筋膜にアプローチして柔軟性を改善する必要があります。

 

 

胸腰筋膜が伸張性低下するのはあくまで結果でアライメントや、日常生活から胸腰筋膜にどのようなストレスがかかるのかを検討する必要がありますね。

 

 

先輩の例ではセラピーチェアーに座っての治療中に痛みが出現しました。

 

 

治療の姿勢としては、おそらく骨盤後傾、胸腰椎後弯位となっていると考えられます。

 

 

治療というか環境設定として、治療は昇降式のベッドを使うなどを検討したらいいのではないかと考えます。

 

 

まとめ

 

上殿皮神経由来の腰痛を見落とさないように、腸骨稜付近の痛みがある場合は上殿皮神経の圧痛の確認しよう。

 

 

下肢症状だけにとらわれると腰部脊柱管狭窄と混同してしまうので、体幹伸展での症状の誘発・軽減を確認しよう。

 

 

アプローチとしては胸腰筋膜の柔軟性の改善が必要、ただなぜそうなったアライメントや動作から考えていくことが必要。

 

 

個人的には筋膜マニピュレーションでも効果がありそうな気がします笑

 

 

筋膜マニピュレーション100人切りの際も腰痛を見ることが多いので、評価の際に確認してみます!

 

 

参考文献

 

金 景成 (2016 ) 上殿皮神経のレビュー 脊髄外科 Vol.30 No.2

 

 

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