鵞足炎まとめ  鵞足筋は内反でも伸張される?

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鵞足部に疼痛ある患者さんの治療成績がなかなか上がらず悩んでいます。

高齢者の膝関節OAの患者さんもスポーツ障害の子もどちらにも生じる鵞足部の疼痛。

機序から治療までシリーズでまとめていきたいと思います。

鵞足炎とは

鵞足と内側側副靭帯の間には鵞足包がある。

この鵞足包は鵞足筋(縫工筋、薄筋、半腱様筋)の滑動性を高めて、摩擦を減らす役目がある。

 

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図1 鵞足包

しかし、この鵞足の鵞足筋の移行部には侵害受容器が多く、ストレスが加わると疼痛の引き金になりやすい。

鵞足部にかかると考えられるのは鵞足筋の伸張ストレスと摩擦ストレス。

鵞足炎は典型的な内反の膝 OAの患者や、オーバーユースが起きるスポーツ愛好家に多いです。

鵞足炎の発生機序

全く異なるような症例、特に違うのは歌詞のアライメントが異なります。

内反膝OA     膝関節内反・下腿内旋

スポーツ障害    膝関節外反・下腿外旋

と真逆のアライメントです。つまり鵞足部に加わるストレスは同じですが、発生機序が異なることが推察されます。

スポーツ障害では膝関節外反・下腿外旋の動的アライメントに伴い、鵞足筋の伸張ストレスが生じる、という事は容易に想像できます。

しかし、内反OAでの鵞足筋の伸張ストレスは想像しにくいです。むしろ弛緩するのでは?と思います。

膝OAと診断された患者を鵞足炎群と非鵞足炎群に分けて、荷重位と非荷重位のX線画像を検討した研究では

鵞足炎群の荷重位と非荷重位では有意に大腿骨が脛骨に対して内側へ偏位していた、と報告されています。

つまり歩行など荷重位での繰り返しの運動では、大腿骨が脛骨に対して内側へ偏位し、鵞足筋に機械的ストレスを加えるのでは無いかと考えられます。

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図2 非荷重位と荷重位での鵞足筋の違い

下手くそですけど、イメージです。絵を描いてみるとなんとなく自分ではスッキリ理解できました。

X線所見では膝OA患者においては非荷重位と比較して荷重位では大腿骨が脛骨に対して内側偏位し、

スポーツ障害では非荷重位のFTAと荷重位のFTAでは荷重位のFTAが小さくなる=外反すると考えられます。

やはりアライメントは違えど鵞足筋には伸張ストレスがかかるんですね。

 

まとめ

鵞足炎は

膝OAとスポーツ障害では機序が違うが、鵞足筋の伸張ストレスによって生じる。

機序の違いはX線画像を検討した先行研究と自分で絵を描いてみてスッキリした。

次はどの筋が痛いか?なぜ痛いか?をまとめていこうと思います。

参考文献

もちろんこれで全ては解決できませんが、各疾患の辞書的な役割をしてくています。

自炊してipadには入っているので、すぐ確認できるようにしています!

 

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